『帰ろう / 藤井風』ギター弾き語りアレンジ【コード・TAB譜付】

こんにちは、講師の尾崎です🎸

今回の動画は、今大注目のシンガーソングライター藤井風さんの1stアルバム「HELP EVER HURT NEVER」に収録されている「帰ろう」をアコースティックギターで弾き語り用にアレンジしてみました。(引用元:https://youtu.be/goU1Ei8I8uk
個人的にも大好きなアーティストでして、デビューアルバムも購入し車でいつも聴いております。藤井風さんの出身地である岡山の方言で歌っている歌詞も多く、インタビュー等でもコテコテの岡山弁でほのぼのした牧歌的な雰囲気のキャラクターだったりするのもなんか癒されますね。うちの生徒さんでも藤井風さんファンがにわかに増えてきています。

この「帰ろう」という曲は死生観を歌った曲らしく、とても深い内容の歌詞になっています。それについては是非こちらの動画をご覧ください。⇨(https://youtu.be/HCkm1BVNzF8)藤井風さんのこの曲に込めた思いを知り、さらにこの曲の素晴らしさを感じたのでした。

さて、まずは演奏動画をご覧下さい。ちなみに前回の「泣き笑いのエピソード」に引き続き歌も歌っておりますが、大目に見てやって下さい(笑)

この曲はカポを2フレットにつけて演奏します。これで本来はAのキーですがGのキーとして弾けるのでセーハ(バレーコード)が圧倒的に少なく出来るわけですね。

まず訂正箇所があります。
動画内、0:23〜、0:44〜、Em7(9)のTAB譜には3弦が2フレットとなっておりますが、正しくは0フレット・開放弦です。(下の画像を参照ください)

【イントロ】

ピアノで弾かれているものをギターで出来るだけ近い音になるようにアレンジしてみました。イントロはアルペジオですが、それほど複雑な箇所はないのでいつもと同じく右手は1弦薬指、2弦中指、3弦人差し指、4〜6弦親指、で弾いていただけたらと思います。ただし、最後に出てくるG#△7は6弦親指、4弦人差し指、3弦中指で弾いています。

【A1】

ここもイントロ同様の右手の指使いで弾いていただけますが、4弦解放Dがルートに来るコード(Dm7、C/D、D等)は3〜4弦親指、2弦人差し指、1弦中指で弾いていただいた方が他のコードでの指の動きと一緒になるので弾きやすい方も多いかと思います。ご自分の弾きやすい方で弾いて下さい。
4小節目に出てくるD7(9)とD7(b9)は小指以外の4本を使って弾いて下さい。ちなみにD7(9)とD7(b9)はジャズ等で使うことの多いわりと難しいコードですので、どうしても弾けないという方はDやC/Dに変えていただいても大丈夫です。

【B1】

Bメロはストロークではなく指を使って8分音符で弾いていきます。もちろんストロークでも構いませんが、指で弾く方があのスタッカートな感じが出しやすいのではないかと思います。
ここで出てくるCm7、3フレットセーハを使わずあえてジャズ的な押さえ方のものを使ってみました。ベース音がBbに変化する際にこちらの押さえ方の方が逆に弾きやすくなるかと思います。

【 C1】サビ

サビはAメロと同様の右手のパターンで弾いています。終盤に出てくるBm7、B7(正確にはB7/D#ですね)、Em7、Bb7(9)(A#7(9)と表記した方がしっくりきますね…)は曲の雰囲気を損なわない程度に最低限の音だけ3つずつ弾いている感じです。親指が違う弦を弾いてしまいそうになるので、慣れるまで前後のコード進行と合わせて練習してみて下さい。

【Inter前半】

間奏ですが、冒頭部分はイントロと同じですね。その後、フレーズが入ってパーカッシブ奏法になります。このハンマリングとプリングを使ったフレーズを挟んでのリズムの変化はこの曲の中でも難易度が高い箇所だと思いますので、まずはゆっくり練習してみて下さい。
【※2024/1/7更新】YouTubeコメント欄にフレーズ部分を詳しく教えて欲しいとの要望があり、下の動画をアップしました。

【inter後半〜A2〜B2〜C2】

間奏の後半から2コーラス目にかけては1コーラス目に使ったコードをパーカッシブ奏法で弾いています。この弾き方が難しいという方はストロークに変えていただいても構いません。弾きやすい弾き方で弾いていただければと思います。

では、パーカッシブ奏法の手順を説明してみます。

覚える手順はわずか2拍分です。上の音符の番号ごとに説明します。
①、最初の音は親指で弾くベース音(そのコードの最も低い音、ルート音)を含む和音を弾きます。ストロークのような弾き方ではなく弦をつまむように弾きます。

②、①で弾いた親指以外の指でコードを弾きます。

③、弦を叩きます。当てるのは親指以外の爪と親指の付け根あたりです。指を弦に当てる際、当てた指が次に弾くコードの押さえる弦に来るようにします。

④、②と同じく親指以外の指でコードを弾きます。

⑤、親指でベース音を弾きます。ただ、ここで弾く親指に関しては必ずしもそのコードのベース音(ルート音)でなくても良いと思います。ボクは5弦や6弦の解放弦を弾いたりもします。

下にゆっくり手元を撮った動画をあげておきますのでよろしければ参考にしてみて下さい。

以上、簡単に説明しましたが、パーカッシブ奏法の部分は多少違う弾き方になっても良いと思いますし、16ビートのお好きなストロークパターンで弾いていただいても良いと思います。

【エンディング】

エンディングはほぼイントロと同じです。2小節目後半にあるイントロとのわずかな違いに気をつけて弾いていただければと思います。

藤井風さんの曲は「帰ろう」に限らず、要所要所でジャズ的なテンションコードが入ったり、コードとコードの繋ぎのコードが1拍だけ入ったり、1コーラス内のどこかで転調があったりと、J-popの中においてもわりと弾き語りするのに難し目のコードが多いのではないかと思います。この曲も初心者の方には少々難易度の高い曲かもしれませんが、ストローク以外の弾き方やあまり押さえたことのないコードを弾いてみたいという方は是非チャレンジしてみて下さい🎸^ ^

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