改めてインフルエンザを知ることで感じること

すいません、前回同様、音楽やギターとは全く関係のない投稿です。

今回の新型コロナの件で、毎年当たり前のように流行するインフルエンザについて色々と知る機会が増えました。自分自身も罹った事のあるインフルエンザが実はとても恐いものだと改めて認識しているところです。

厚生労働省のウェブサイトでは例年の国内感染者は年間およそ1,000万人とされています。(https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/02.html)
そのうち昨年インフルエンザで亡くなられた方は、およそ3,000人強です。
(https://president.jp/articles/-/33053)
上記のサイトの数字によると、昨年の1月においては1ヶ月で1,600人以上、一日にすると50人以上の方が亡くなられているようです。(ちなみに昨年のこの時期、特に何かが自粛になるようなことは何もなかったと記憶しています)
予防接種や治療薬であるタミフル等がありながらも、この数字になっているのは全くもって安心出来るものではありません。今回の新型コロナウイルスとは比較にならない死者の数です。米国では今シーズン約2万人、2年前には6万人もの死者が出ています。もう一度言います、インフルエンザは治療薬があっても日本国内で毎年数千人が亡くなっています。

そして、高齢者や基礎疾患のある方だけでなく、インフルエンザは小さな子供にとっても脅威となります。乳幼児が高熱によるインフルエンザ脳症になると高い確率で死亡、または後遺症が残ることにもなります。今年、身近な方のお子さんも発症されましたが、命に別状はなく自分の子供ことのように安心しました。
新型コロナだけでなく毎年数千人が亡くなり小さな子供の命まで奪うリスクの高いインフルエンザに政府やメディアはもう少し注意喚起してもよくないですか?もう一度言います、インフルエンザは治療薬があっても日本では毎年数千人が亡くなっています。

今回の新型コロナウイルス(3/5現在、死者6人)に関するドラスティックな報道のあり方は国民の不安を煽り、人々の活動や思考を停止させ、それによって仕事を失う人々、献血が減り輸血が出来ない人々、感染者の出た場所の風評被害、デマの助長、感染者への差別、等々…、ひょっとすると新型コロナよりも多くの犠牲者を増やしている可能性はないでしょうか?
そして、すでにそれを口に出せない空気が自分の周りに作られてしまってはいないでしょうか?

インフルエンザで亡くなる方の命も、新型コロナで亡くなる方の命も、白血病で亡くなる方の命も、いじめや仕事の苦悩で追い詰められ命を絶つ方の命も、同じ重みのある尊い命であることを忘れてはいけないと、私は思います。
マスクの転売やデマによるトイレットペーパー買い占めの件然り、自分のことばかりを考えている人が蔓延するような国に希望は持てません。
自戒の意味も込めて、もう一度自分を見つめ直して冷静になって新型コロナ問題を考えないといけない、そう思っています。
安心して皆さんと一緒にギターを弾きたいですから。

講師・尾崎タカオ

※(3/8)インフルエンザの感染者数に誤りがありましたので訂正しました。

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